最新の研究例会

29年度 第2回 研究例会

 

今年度第2回の9月の研究例会は、アフリカ大陸で日本語教育に携わったお二人の青年海外協力隊経験者による、それぞれの国の学習者に着目した発表です。

モロッコにおける日本語教育(仮題)

タンザニア、セネガル、スーダンにおける日本語教育(仮題)

ご存知のとおり、外務省などの地域区分でモロッコは中東、他の3カ国はアフリカに位置づけられますが、さまざまな面でそれぞれの国に大きく異なる固有の条件、背景等があり、一概に論ずることは困難です。今回もまた、地理的・文化的に日本から遠い地域における日本語教育の意味、現実、問題、課題などについて理解を含めることができるでしょう。

オンラインでの参加も含めて、それぞれの国の日本語教育に携わった日本語教育関係者の方々、広く海外の日本語教育に関心のある方々の参加を歓迎します。

 

開催概要  

 

 Ⅰ 発表  小林裕美さん

Ⅱ 発表  内山聖未さん 

 

 日時: 2017年 9月16日(土) 13:30~16:00 (14:50-15:00 休憩) 

場所: エルアージュ(L-AGE)小石川 2F 集会室 

   文京区小石川1-17-1 クイーンズ伊勢丹上 

司会進行:佐久間勝彦  当会世話人  

 

Ⅰ 発表会 (発表+質疑応答)

表題:モロッコの日本語教育‐「学習者コミュニティ」に注目して

発表者:小林裕美さん(元JICA青年海外協力隊員、元JICAシニア海外ボランティ

ア)

発表要旨: 

私が日本語教育の実践に携わったモロッコは、日本から地理的にも文化的にも遠く、日本語学習が実益に結びつきにくい、いわゆる日本語教育の“辺境”地域であり、学習者は趣味で日本語を学ぶ者ばかりという地でした。高等教育機関の公開講座で日本語を教えながら、「何を日本語教育の目的としたらいいのか」を考えていた私に一つの可能性を示してくれたのが、日本語学習者が形成した「学習者コミュニティ」です。学習者自身がコミュニティで日本語文化と日本語学習を楽しみながら外部に発信するための活動を始めました。彼らは活動を通して組織運営について学び、絆を深めつつ日本語学習者というアイデンティティを深め、結果的に日本語学習意欲も高まって教室が活性化しました。この体験から私は、「学習者コミュニティ」が、地理的・文化的に日本から遠い地域における日本語教育の在り方や姿勢の一つになりうるのではと考えはじめました。

今回は、モロッコでの実践を紹介しつつ「学習者コミュニティ」に着目し、“辺境”の地で

日本語教師は何を教育の目的として活動していけばよいかを考えたいと思います。

 

Ⅱ 発表会 (発表+質疑応答)

表表題(仮題):タンザニア、セネガル、スーダンにおける日本語教育

発表者:内山聖未さん(元JICA青年海外協力隊員)

発表要旨: 

今回は、アフリカ3カ国において日本語教育に関わった経験をもとに、外国語学習の意義などについて問い直したいと思います。 

国内初の日本語クラスを国立大学の選択科目として立ち上げたタンザニア、私立大学の選択科目の日本語クラスに携わったセネガル、国立大学の公開講座として日本語クラスを立ち上げたスーダン(正確には、筆者が赴任した2012年の20年前に数か月開講された経緯あり)を取り上げ、現地における日本語学習の多様な姿を、「学習者の日本語力」ではなく「その学習者自身」に焦点を当てて紹介しながら、日本語学習・日本語教育の持つ遠心的な力の可能性について考えます。

また、私はこれまで主に開発援助の現場における日本語教育に携わってきたことで、触媒としての援助、人間の安全保障などの観点から、「開発援助としての日本語教育」が担う役割の重要性にも注目しています。エンパワメントや自己実現につながる言語学習の意義のようなものを現場で強く意識させられてきたからです。

研究会当日、様々なご経験をお持ちのみなさまと意見交換ができると嬉しいです。

 

 参加費:300円

費用は資料代・会場代として使用させていただきます。

 

お申し込みは▼こちらのフォームからお願いいたします。

 

ご来場できない方は、ライブ中継をこちら↓でご覧ください。

オンラインで質問もできます。

 

【ライブ配信ページ】

https://www.youtube.com/watch?v=B0oFnK6z1Xk

 

 

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